大型用Liイオン電池市場(自動車用等)は、2018年以降のコロナ問題が続く中、2019年は大きく後退(中国:100万台/年前後、世界:200万台/年未満)と低迷した。しかし、2020年以降、世界規模でカーボンニュートラルの対応策としてEV車の需要が増し、中国で倍以上の300万台に達し、2022年は400万台以上とも言われている。さらに、世界はテスラを筆頭にVWなどの欧州メーカー、トヨタ・ホンダ・日産などの日本メーカー、そして新興国/東南アジアのメーカー(韓国、インド、マレーシア等)など多くの国/企業が新規参入/拡大化を図っている。加えて、膨大な市場形成が進んでいるLiB市場も専業メーカー(CATL/LG化学/パナソニック/GSユアサ/SKイノベーション等)の増産化に加え、自動車メーカー(トヨタ/VW/フォード等)が莫大な資金を投入(数兆円規模)して自社製造体制をとりつつある。そして、過度の低価格化が進み電池メーカーの売り上げ/収益は期待に反し低いままである。このままでは、いずれ再び電池市場の市場淘汰(縮小・撤退、Ⅿ&A等)が進むことになる。
同様に肥大した材料市場(正極材/負極材/セパレータ/電解液等)も低価格化を武器にシェアを拡大してきた中国メーカーの台頭によって、収益が悪化し厳しい状況が続いている。日本が唯一No.1の座を維持してきたセパレータ(旭化成/東レ等)も中国メーカーに奪われ、世界の半分以上の構成材料を中国メーカーが占めている。さらに、自動車用新型電池(全固体電池の搭載)が登場すれば、自動車用LiB市場は大きく後退していくかもしれない。そうなれば材料市場も市場規模が縮小していくものと見られる。それでも当面、量的にはLiB中心伸びとなり、さらなる生産体制(EV等/LiB/構成材料等)の拡充が検討されている。(LiB対次世代電池の競合/拡大化)
本調査は、こうした大型LiB市場(電池、構成材料等)の現状(生産量、価格、用途等)と今後の展望(2022~2026年)を独自に分析した調査資料です。
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新産業総研株式会社
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