ファインセラミックス市場(Ⅲ)

 ~注目されるSi₃N₄市場の現状と今後の展望~

□企画趣旨

 Si₃N₄(窒化ケイ素)は、これまで自動車用部品(デイーゼル等)や切削工具用(自動車用)、産業機械用(AI溶湯部材等)、ベアリング用など幅広い用途(構造用)開拓が進んできた。

 さらに、最近では機能用として放熱材/ヒートシンク材(トヨタ/白板、ホンダ/回路基板:パワーモジュール用)への応用化が進み、市場性が高まってきている。とくに、トヨタの需要量(白板)は膨大で年々増加してきており、白板の増産化も進んでいる。

 また、EV用/SiCパワーモジュール用基板として世界的に拡大(日立金属/旧ロジャース/インフィニオン等)しており、構造用以上に機能用/基板用への期待が高まっている。

 ただし、応用市場(焼結体)の活発化に比べ粉末市場は厳しい状況が続いている。一時は新規事業として注目された太陽電池用(離型剤用フィラー)は低迷し、安価な低グレード品(中国品)へと移行していった。

 既存用途(構造用)の大半は飽和状態になっており、以前のような伸びは期待できないがベアリング用(風力発電用、自動車用、工作機械用等)は順調に伸びており、とくに風力発電用と自動車用(EV)は市場性が高まっている。

 今期(2022)は、コロナ問題やウクライナ問題などで世界経済が不安視されており、どこまで

Si₃N₄市場(構造用/機能用)が伸びるか、若干不透明だが順調に伸びれば応用市場で1000億

円 /年市場に、粉末で2000トン/年市場が見えてくる。

 本調査はこうしたSi₃N₄市場における現状(生産量、価格、用途など)をもとに、今後の展望を独自に分析した調査資料です。

調査費用 380,000円(消費税別)
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新産業総研株式会社

素材・材料と応用市場を中心に、これまで多くのマルチクライアントおよびモノクライアント調査を行い、評価をいただいてきております。新規事業計画や既存事業の見直しに、ぜひとも私どもの調査をお役立てください。